闇金からお金を借りてしまった場合、その後返済しきれないほどの債務を抱えることになります。
最初こそしっかり返済が出来ていてたとしても、そこで請求される金利は非常に重いものであり、かつ金利は既に発生した利息に対しても付くのが普通です。
例えば10日で1割の利息が付く業者から10万円を借りた場合、10日後には11万円を、その次の10日後には12万1千円、さらに次は13万3千円とどんどん利息は膨らみます。
そのためいずれ返せないようになるのは当然のことなのですが、では借金が返せないほどになってしまった時、闇金から逃れるにはどうすれば良いのでしょうか。
基本となるのは専門家の力を借りること
まず基本中の基本として心得ておきたいのが、専門家の力を借りることです。
闇金は違法業者であるということから警察に相談する人も多いのですが、実際のところ闇金被害に対して警察が積極的に動いてくれる可能性はそこまで高くありません。
もちろん暴力的な取り立ての被害に遭っているのならば助けてくれますが、そうではないのであれば既に暴力被害に遭っている人が優先的に対応されます。
そのためこうした被害の相談は、報酬を払えば自分のために動いてくれる弁護士や司法書士に頼むことが大切です。
弁護士に任せれば必ず解決してくれる
そしてもう一つ確認しておくべきこととなるのが、弁護士に任せさえすれば必ず解決してくれる点です。
この根拠としては2008年に出た最高裁判決があり、ここでは「闇金の債務については元本すら返済する義務が生じない」と結論付けられています。この判例を根拠として闇金側に交渉を持ちかければ、間違いなく相手は交渉に応じることになるでしょう。
もし交渉に応じないと裁判を起こされて元本の回収が出来ずに警察に目をつけられることになるのですから、不利な条件であっても業者側が飲まざるを得ません。
そのため借金が返せない時にはまず弁護士に相談してください。
一番良くないのは逃げようとすること
そしてこうしたトラブルへの対策として最もやってはいけないこととなるのが、逃げようとすることです。
フィクションの世界では借金から逃れるために夜逃げをする家族などのシーンが描かれることがありますが、実際には夜逃げというのはほとんど意味の無いことです。
夜逃げの際には追跡から逃れるために住民票を移さないようにするなどのことが必要になりますが、こうしてしまうと逃げた先で公共サービスを一切受けられず、健康保険も適用が出来ないことになります。
そうなっては苦しみから逃げても結局さらに苦しい状況になるだけですから、ただ逃げようとするのではなく、問題を受け止めて解決するために誰かを頼るようにしましょう。