自己破産は、借金ゼロを実現できるというメリットも大きいですが、デメリットも少なくありません。ローンやクレジットカードが組めなくなることはもちろんですが、それを見越して、闇金業者の標的となることもあります。
そのため、借金ゼロ生活に安堵せずに、きちんと生活再建策を立てることが大切です。

自己破産するとローンが組めません。

自己破産を行うと、信用機関に情報が登録され、新しくローンを組むことができなくなります。その期間は信用機関によって異なりますが、最低でも3年から5年、長い場合は10年にも及びます。

その間は、新車や住宅など、大きな買い物はできないと考えておいたほうが賢明です。
また、クレジットカードも同様に、作ることができなくなります。これにより、とくにインターネット決済においては、大きな制限を受けることになります。

今話題になっている格安simなどは、ほぼすべてがクレジットカード決済になっており、つまり、これを利用することはできないということになります。

さらに、大手キャリアのスマートフォンは、高価格の端末を分割で支払うかたちになっています。これも、ローンの一形態と見なされますので、自己破産後は、審査が下りなくなります。スマートフォンを利用するにあたっては、極めて厳しい状況に追い込まれることになるのです。

自己破産者を狙う闇金業者。

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自己破産すれば、あらゆるローンが利用できなくなりますから、どんなにお金が必要であっても、借りることができません。そこに目をつけるのが、闇金業者です。

彼らは甘い審査を餌にして、不法な金利でお金を貸し付けようとします
うっかりこれに乗ってしまえば、せっかく借金ゼロになったのに、また債務者に逆戻りしてしまいます。

重い利息や激しい取り立てに悩んで、再び債務整理を行おうとしても、二度目以降の申請は、初回より遥かに厳格なものとなります。いつまでも債務を整理することができず、延滞金ばかりが膨らんでいくという事態に陥りかねないのです。

懸命な生活再建計画を立てよう。

このように、自己破産後の生活には、様々なデメリットや落とし穴が待ち受けています
そのため、借金ゼロ生活が実現したあとこそ、賢い生活設計を行わなければならないのです。

安易に借金を増やすことはせず、きちんと節制に励み、収入と支出のバランスを考慮することこそが、生活再建への確かな道筋となります。
信用機関から情報が消える10年間を耐え抜き、新たな人生を始めましょう