「つなぎ融資」という金融商品はありませんが、次のお給料や報酬などの支払い日までやりくりするための資金のことを、一般的に「つなぎ融資」と呼びます。
つなぎ融資として利用できるものには様々なものがあります。
カードローンや自営業者向けのビジネスローン、クレジットカードのキャッシング、質やファクタリングもつなぎ融資として考えられます。いずれの金融商品も金利がかかってきたり、取引に対して一定の手数料がかかります。
つなぎ融資をする人の特徴
つなぎ融資を必要とする人の多くは自営業者や経営者などです。
サラリーマンであれば仕事をしていれば翌月の決まった日にはお給料が入ってきます。しかし会社対会社で仕事をしている場合、必ずしも決まった日に対価が入ってくるとは限らないのです。
契約内容にもよりますが、短くて1ヶ月程度、長いと数か月待たなくてはなりません。
この期間のことを「支払いサイト」と呼びます。潤沢な資金があれば支払日まで待つこともできますが、もし資金が足りなくなってしまうと、別の仕事ができなくなってしまうこともあります。
支払いがある人は滞納してしまう危険もあります。それを回避するために支払い日よりも前に資金のやりくりをするのがつなぎ融資の役目です。
法律で決まっている金利とは
カードローンやキャッシングの場合、金利は最大で20%です。
これを超えて貸出することは法律によって禁止されています。
質の場合も規制する法律はありますがもっと高く、一般的には短期の借り入れとなります。1ヶ月あたり9%程度の手数料がかかることも少なくありません。
お金を借りた場合と違って、もし支払いができなくなってしまった場合でも質にいれたものが質流れするだけであり、残債の返済義務はありません。
ファクタリングの場合は専門業者に入金待ちとなっている債権の買取を行ってもらいます。売掛金のある取引先の信用力によって手数料は変わってきますし、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。
こちらも金利という概念よりは、どちらかと言えば手数料としての性質があります。
ファクタリングの種類によって、取引先からの入金があったら返済をする場合と、取引先の支払い先がファクタリング専門会社に移り、契約者側からの支払いが不要になるものがあります。
返済の事を考えて借りよう
どのような資金繰り方法を選ぶとしても、その後の資金繰りが悪化しないような方法を選択しなくてはなりません。何度もつなぎ融資を受けていると金利手数料が増してしまい、負担が大きくなってしまうこともあるからです。