昔からヤミ金には、一般消費者にとっては、「ヤクザのような恐ろしい者たち」というイメージが根強くあるものです。それは決して間違ってはいませんし、概ね彼らの実態と合っていると言えるでしょう。

しかし、実は恐ろしいという認識だけでは不十分です。

確かに本質は恐ろしい犯罪者なのですが、最近のヤミ金は多様化して巧妙になってきていますので、人当たりの良い対応で鋭い爪や牙を隠して忍び寄ってくる者たちも増えてきています。

それゆえ初対面で彼らの恐ろしさを全然見抜けない被害者も、全国的に増加傾向にあるのです。

対応が丁寧で親身になって相談に乗る

単純にヤミ金とはヤクザや暴力団のような恐ろしい者たちだと思い込んでいる人にとっては、対応が丁寧で礼儀正しい貸金業者なら「信用できる」と判断してしまうことは多いでしょう。

また、どこの貸金業者も融資してくれなくて非常に困っている時に、親身になってお金の相談に乗ってくれる人たちに出会ったら、きっとある程度はすぐに信じてしまうに違いありません。実は最近、そのように表面上は非常に好感の持てる対面型の悪徳金融が増えてきているのです。

彼らはソフトヤミ金と呼ばれることもありますが、要するに本質はヤクザ者と変わらない恐ろしい犯罪者なのです。ですから対応が丁寧だからといって、安易に心を許して無警戒になってはいけません。

融資金額は小さいけれど利息は高額

そのような人当たりが柔らかいヤミ金は、従来のヤミ金同様、融資金額は数万円程度と小さいのですが、利息は法外に高額なのです。ですから実際に融資を受ける時になれば、その本質はすぐに分かるのです。

しかしお金に困って切羽詰まっていたり、あるいは一人孤独で悩み込んでいるような人にとっては、親切に接してくれる人たちなので深く考えずにお金を借りてしまうことが多いのです。

それこそがソフトヤミ金の手口なのです。

上辺の優しい言葉よりも違法な現実を直視

ですから彼らと対面して話をする時、「他社で断られたかたでも大丈夫ですよ」とか「できる限りお力になります」などと優しい言葉をかけてもらっても、そんな上辺の言葉に惑わされてはいけません。

そんな言葉よりも、違法な高金利による高額な利息という現実を直視しましょう。
そして、そんなお金は絶対に借りてはいけないのだと平常心をしっかりと保ちましょう。

そうすれば、騙されて酷い目に遭うことも防げるのです。万一、しつこく言い寄ってきても、とにかく毅然とした態度で断ることです。