最近では、闇金融業者の手口が巧妙化しており、あたかも消費者金融業者のようなふりをして利用者に近づいてきます。ヤミ金と消費者金融にはどのような違いがあるのでしょうか、また、何故ヤミ金を利用してはいけないのでしょうか。
闇金融と消費者金融の違いについて
テレビCMなどでお馴染みの消費者金融業者とは、貸金業法に基づく貸金業者であり、貸金業法に基づいて、2つ以上の都道府県にまたがって営業している場合には内閣総理大臣の、1つの都道府県内で営業している場合には都道府県知事の登録を受けなければなりません。
つまり、合法的に営業活動を行っている貸金業者となります。
これに対して、闇金融とは、登録を受けずに無許可で貸金業務を行っている非合法な金融業者ということになります。言うまでもなく、違法行為を行っている業者ということであり、決して利用してはいけません。
最近の闇金融の手口とは
分かりやすいのは、ダイレクトメールなどで宣伝されている文言を見ればわかります。すなわち、自己破産者にも融資します、審査はありません、即日融資します、必ず貸します、などの通常ありえない宣伝をしていれば間違いなく普通の消費者金融業者ではありません。
そもそも、通常のカードローンが契約できるような顧客にアプローチするつもりはありませんので、彼らが接触したいのは、これらの宣伝文句を見ても連絡してくるような困り果てた状態の人なのです。
また、社名などについては、少しでも安心感があるように大手消費者金融会社と1字違いの社名にしたり、受けてもいない貸金業者としての嘘の登録番号を堂々とダイレクトメールに乗せたりしています。元々が違法業者であるわけですから何でもありということなのでしょうが、最近の手口は非常に悪質極まりないと言えます。
闇金融を利用してはいけない理由
彼らの目的は、自己破産者などのどこからもお金が借りられないような人で、かつ、お金が必要な人たちを言いなりにさせることにあります。
最初から、まともに利息で利益を上げようなどとは考えておらず、とれるだけの利息を取ったのちには、犯罪行為に巻き込まれたりするのです。
例えば、名義貸しに利用されたり、あるいは、オレオレ詐欺の片棒を担がせられたりします。そして、使い道がなくなるまで骨の髄まで絞り取られることになるのです。
もはや、債務整理どころか、犯罪者にされてしまいますので、決して利用してはいけませんし、連絡を取ってもいけません。