闇金という名前の意味としては「闇の金融機関」の略称、つまり各都道府県に対して適切な登録を申請せずに営業している、違法な貸金業者のことだとなります。ですが法律に違反して経営をしているということは、当然罰せられる対象であるでしょう。
もし明るみに出れば営業停止はもちろんのこと、それまでの貸付に対しても何らかの処罰が下るのが普通です。そうしたことを踏まえると違法に経営をするメリットというのはほとんど無いようにも見えるのですが、ではどうして闇金はそのような違法な営業をしているのかという疑問が出てくるでしょう。
実際のところ最近だと「ソフト闇金」と呼ばれるような存在も出てきているため、誰が行っているのかということを一概に言うことはできません。
闇金で利益をあげる存在とは
ただ現在闇金を経営している人、団体として多いのは、やはり暴力団や暴力団になれない反社会的勢力です。
暴力団や反社会的勢力という存在は、その存在自体が法律によって認められていません。暴力や威力、詐欺的手法によって利益をあげる存在は、それだけで健全な社会の維持と成長を阻害するものだからです。
しかしそうした団体も維持していくにはお金が必要なのですから、何かの手段でお金を得る必要はあります。
そこで出てくるのが、法律に違反していることを知りながら、また罰せられることを知りながら営業する闇金なのです。そのため闇金というのは、こういった暴力団や反社会的勢力の資金調達手段という意味合いを持つとも言えます。
闇金を利用することの意味
さて、ではこの闇金を利用することには一体どういう意味があるのかについてですが、まず多くの人が考えている「資金調達手段」という意味は、実はありません。
というのもこうした違法な貸し付けは基本的に法律を無視した超高金利で貸しつけられているため、利用をした時点で将来的に返せない借金を負うことが分かっているからです。
例えるなら絶対に事故が起きると分かっている電車に乗って目的地に向かおうとするようなものですから、結局自分が苦しんで終わるだけです。
闇金は反社会的勢力の資金調達手段
しかし利用する意味は一つあり、それが「暴力団や反社会的勢力にお金を渡す」ということなのです。
先にも述べた通り闇金は暴力団や反社会的勢力の資金調達手段としての意味合いが強い存在です。
それを利用するということは、そういった団体がより活動しやすくなる環境を作る手伝いをしているということになるのです。
もちろん悪意があったわけではないでしょうし、そうした資金源になるとは知らなかったという人も少なくは無いでしょう。
しかし結果として、お金を借りることで誰かを暴力団や反社会的勢力の被害に遭わせているということになるのは確かなのですから、この点は絶対に忘れないようにしてください。